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朝日01/25 06:47 ◇葉っぱが花に変身、遺伝子操作で　岡山の研究所成功◇

1.キイワード；シロイヌナズナ
2.関係者；後藤弘爾・岡山県生物科学総合研究所遺伝子統御解析研究室長ら
3.概要；遺伝子を操作し、シロイヌナズナの葉を花びらや雄しべに変身させることに後藤弘爾・岡山県生物科学総合研究所遺伝子統御解析研究室長らが成功した。２５日発行の英科学誌ネイチャーに発表する。ほかの植物の品種改良への応用も期待されている。
　花の形づくりには、３つのグループに分類される遺伝子群がかかわることがわかっていた。これらの働きを止めると、花を葉に変化させることができる。しかし、葉を花に変えることはできなかった。後藤さんらは遺伝子群といっしょに働き、花づくりにかかわる遺伝子があるとみて探していた。ＳＥＰ３と呼ばれる遺伝子がその役割をしているとわかった。ＳＥＰ３を遺伝子群とともに葉でも働くように工夫してシロイヌナズナの種子に組みこむと、本来なら葉になる部分が白い花びらになり、雄しべもできた。
　＜平野博之・東京大大学院助教授（植物遺伝学）の話＞　花を形成する仕組みを分子レベルで解明した優れた成果で、遺伝子組み換え技術を使った品種改良などに応用される可能性もある。[2001-01-25-06:47]