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朝日02/19 21:45 ◇発電部門６社に分割　韓国の電力自由化が４月スタートへ◇
　韓国の産業資源省は１９日、韓国電力公社の発電部門を分割民営化する計画を発表した。４月までに発電会社６社（火力５社、原子力１社）を設立して分割し、来年２月から順次民営化していく。韓国には韓国電力以外に民間の発電会社もあるが、発電のシェアの９割以上を韓国電力が占めている。電力取引に競争原理を導入する「韓国版電力自由化」の第１段階で、４月には非営利の電力取引所も設立する。
　計画によると、電力会社の既存の発電所すべてと、２００６年までに建設する予定の発電所を発電会社６社に分配する。発電所から送電線で電気を送る送電部門は韓国電力が引き継ぎ、顧客まで電気を届ける配電部門は２００３年までに分割民営化する方針。最終的に韓国電力は国営の送電会社となる。発電会社６社の社長は一般公募する。
　自由化の第１段階では、発電会社が発電した電気を取引所を通じて韓国電力が購入。韓国電力は送電、配電、販売を行い、顧客まで電気を届ける。２００３年から始まる第２段階では、発電会社が発電した電気を、取引所を通じて韓国電力が送電し、配電会社が購入。販売会社などを通じて顧客に販売する仕組み。自由化は２００８年に完了する計画だ。　韓国電力の労組は昨年１２月、分割民営化に反発してストを構えたが、「労組とも一致した」（産業資源省）としている。また、米カリフォルニア州のような電力不足を避けるため、現地に調査団を派遣しており、電力の安定供給に役立てる。
[2001-02-19-21:45]