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朝日03/07 11:41 ◇体細胞クローン特許を米社が欧米で取得◇
　世界初のクローン羊「ドリー」を生み出した技術について、米バイオテクノロジー企業のジェロン社は、米国と欧州などで特許を取得したことを明らかにした。日本でも出願している。
　特許をとったのは、休止期と呼ばれる状態にある体細胞から核などを取り出し、卵子など別の細胞に移植する方法。医療や製薬、畜産など、さまざまな分野で応用が考えられている。対象になる動物も羊のほか、牛、ブタ、ヤギ、ニワトリなど幅広い。人間は含んでいない。
　同社は、ドリーをつくった英ロスリン研究所の子会社を買収し、この技術のライセンスを入手した。昨年１月の英国をはじめ、ニュージーランド、南アフリカ、香港などで次々に特許を取得。昨年１　１月に米特許商標庁、今年２月には欧州特許庁でも認められた。　デビッド・アープ副社長は「我々の技術はすでに幅広く用いられており、コンピューターの基本ソフト（ＯＳ）のように、様々な応用の基礎になる」と話している。すでに米国やオーストラリアの企業とライセンス契約したという。[2001-03-07-11:41]