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朝日03/13 23:09 ◇細胞再生物質で遺伝子治療　「科学的に妥当」と作業委◇
　細胞や臓器の再生物質として注目される肝細胞増殖因子（ＨＧＦ）を使った「慢性閉そく性動脈硬化症」患者への遺伝子治療について、厚生労働省の作業委員会と文部科学省のワーキンググループは１３日、合同会合を開き、慎重に進める必要があるとの条件つきで「科学的に妥当」との結論を出した。
　この計画は、大阪大学医学部付属病院が一昨年１１月、国に申請した。ＨＧＦ遺伝子をプラスミドという環状の遺伝子に組み込み、筋肉に注射、体内で作り出されたＨＧＦに血管を新生させる。慢性閉そく性動脈硬化症は、糖尿病などが原因で発症し、足の血管の壊死（えし）などを引き起こす。
　今後、厚生科学審議会科学技術部会などの場で、倫理面も含めた計画全体の妥当性が検討される。[2001-03-13-23:09]