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朝日03/16 23:08 ◇ホテル・ニュージャパン跡地、米プルデンシャルに売却へ◇
　１９８２年の火災で３３人が死亡する火災を起こした「ホテル・ニュージャパン」（東京都千代田区永田町）跡地を米大手保険のプルデンシャルが買収すると、同地を所有する千代田生命保険が１６日、発表した。現在、建設途中の３８階建て複合ビル開発も受け継ぎ、同社の日本拠点とする。
　跡地はニュージャパンの火災後、同ホテルの経営者だった故横井英樹氏が再開発を試みたが断念。跡地を横井氏への借金の担保にとっていた千代田生命が、競売にかけたが売れず、結局同社が自己競落で取得し、総工費３００億円で複合ビル建設を決めた。建設は１　９９９年６月に始まったが、昨年１０月、同社が破たんし計画はとん挫。同社の管財人が債務超過の穴埋めにプルデンシャルへの売却を決めた。
　開発の行方だけでなく地価も揺れた。都心の一等地にある跡地は、火災当時は３００億円と言われた。それがバブル経済の絶頂期にはおよそ３０００億円に。しかしバブル崩壊で、千代田生命が競売にかけた９５年当時は廃虚のビルがそのままだったとはいえ６００億円でも応札者が現れなかった。今回、プルデンシャルへの売却価格は非公開となっている。不動産関係者は「更地で５００億円から６００億円くらいでは」と話している。[2001-03-16-23:08]