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朝日04/25 22:27 ◇有線ブロード、ナスダック・Ｊ上場　公募価格下回る◇
　有線音楽放送最大手の有線ブロードネットワークス（本社・東京）が２５日、ナスダック・ジャパンに新規上場した。証券界は、独自の光ファイバーサービスなどの事業内容から、「ＩＴ（情報技術）関連株の騎手に」と投資家に購入を呼びかけていたが、株価は公募価格の２０万円を大きく下回る１２万７０００円で引け、期待はずれの結果に終わった。
　今回の上場にともなう公募増資で、有線ブロードは約４００億円を調達した。証券関係者によると、新興市場での調達額としては昨年のＣＳ放送会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズ（約１２００億円）や、インターネット通信販売の楽天（４９５億円）などに次ぐ規模。
　有線ブロードは、有線音楽放送で全国に敷設済みの同軸ケーブルに併設して自前の光ファイバーケーブルの設置を始めている。３月からは家庭向けの高速インターネット事業として都内でＮＴＴ東西地域会社の１０倍にあたる毎秒１００メガビットの光ファイバーを、ＮＴＴの半額以下の６１００円で展開、ＮＴＴの対抗軸になりうると産業界からも注目を集めていた。
　同社はかつて有線音楽放送事業で、電柱などを一部無断使用してきた「過去」をもつが、使用時にさかのぼった支払いに００年８月期に２４５億円、０１年８月期にも１６億円をあてている。「新規事業に力を入れるだけでなく、こうした『負のイメージ』をいかに払しょくするかも、株価上昇のカギ」（外資系証券会社）との指摘もある。[2001-04-25-22:27]