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毎日03/07 20:45 ＜技術試験衛星＞実験の失敗原因を報告　宇宙開発事業団
　昨年１２月に行われた技術試験衛星「ＥＴＳ―８」のアンテナ展開実験が失敗した原因について、宇宙開発事業団は７日の宇宙開発委員会で、「アンテナを保護するメッシュ状の薄膜が骨組みに引っかかった」と報告した。同事業団は２００３年度に打ち上げ予定の実機で再発防止策を講じるほか、実験のやり直しも検討するという。
　この薄膜はポリエステル製で、本来は骨組みの内側にきちんとたたまれている。ところがアンテナをロケット本体に固定しているバンドを外した際に震動が発生し、そのショックで薄膜がはみ出て骨組みの先端にかかり、展開の動きを妨げたと考えられるという。
　ＥＴＳ―８は大容量データ通信の実用化を目指す衛星で、幅１７〜１９メートルの大型アンテナを傘を広げるように宇宙空間で展開する。実験で使ったアンテナは８分の１の大きさだったが、展開の初期で動きが停止した。　【金田　健】
[2001-03-07-20:45]