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毎日03/08 10:00 ＜米国勢調査＞ヒスパニック人口が増加　黒人人口と並ぶ
　【ワシントン７日中井良則】昨年、行われた米国の国勢調査でヒスパニックの人口が１０年前より６割も増え、黒人人口に初めて並んだことが７日、明らかになった。これまで、ヒスパニック人口は２００５年ごろに黒人を上回り、米国で最大のマイノリティー（少数派）集団になるだろうと予測されていた。ヒスパニックは他の集団より早いスピードで人口が増え続け、米国の政治や社会への影響力が広がっている。

　国勢調査局によると、ヒスパニックに帰属すると答えた人は３５３０万人で、９０年調査の２２４０万人より５８％増えた。ヒスパニックはスペイン語を話す国からの移民と子孫と解釈され、メキシコなど中南米出身者を指す。人種とは別の区分で、人種が白人、黒人、アジア系、先住民であっても「自分はヒスパニック」と答えれば、国勢調査に計上される。

　一方、人種を問う項目で黒人とだけ答えた人は３４７０万人で９０年より１６％増えたが、ヒスパニックに初めて追い越された。ただ、今回の調査では複数の人種回答を認めており「黒人と別の人種」と答えた人が約１７０万人いた。広い意味の黒人は計３６　４０万人でわずかにヒスパニックを上回った。

　二つ以上の人種を選ぶのは異なる人種間の結婚が増えたためとみられ、１８歳以下の黒人では１２人に１人が黒人以外の人種も選んだ。全人口は２億８１４０万人で９０年より１３％増えた。
[2001-03-08-10:00]