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毎日03/12 19:00 ＜学士院賞＞東京大大学院の林文夫、浅島誠の両教授など９人に
　日本学士院（市古貞次院長）は１２日の総会で、学術上の優れた業績を上げた９人に、２００１年度の日本学士院賞を贈ることを決めた。東京大大学院の林文夫、浅島誠の両教授には恩賜賞も贈られる。受賞者と研究対象は次の通り。　（敬称略）
　◇恩賜賞・日本学士院賞
　林文夫（はやし・ふみお）東京大大学院経済学研究科付属日本経済国際共同研究センター教授（４８）＝経済学、“Ｕｎｄｅｒｓｔａｎｄｉｎｇ　Ｓａｖｉｎｇ：Ｅｖｉｄｅｎｃｅ　ｆｒｏｍ　ｔｈｅ　Ｕｎｉｔｅｄ　Ｓｔａｔｅｓ　ａｎｄ　Ｊａｐａｎ”。消費者の貯蓄に関するさまざまな仮説の妥当性を、税制の違いなど日米の豊富なデータをもとに検証した。
　浅島誠（あさしま・まこと）東京大大学院総合文化研究科教授（５６）＝発生生物学、「初期発生における形態形成の基礎的研究」。動物の胚（はい）から血管などが作られる際、アクチビンというたんぱく質の濃度が「どんな組織が作られるか」に関係することを証明した。
　◇日本学士院賞
　小林道夫（こばやし・みちお）大阪市立大大学院文学研究科教授（５５）＝哲学、「デカルトの自然哲学」。
　坂本達哉（さかもと・たつや）慶応義塾大経済学部教授（４５）＝社会思想史、「ヒュームの文明社会―勤労・知識・自由―」。
　西田篤弘（にしだ・あつひろ）宇宙科学研究所名誉教授（６４）＝宇宙空間物理学、「地球磁気圏の構造とプラズマ対流に関する研究」。
　国武豊喜（くにたけ・とよき）理化学研究所フロンティア研究システムグループディレクター（６５）＝高分子化学、分子組織化学、「合成二分子膜の発見と分子組織化学の開拓」。
　樋口隆昌（ひぐち・たかよし）京都大名誉教授（７３）＝木材生化学、「木質成分の生化学的研究―リグニンの生合成と微生物分解機構の解明」。
　青木延雄（あおき・のぶお）東京医科歯科大、自治医科大名誉教授（７２）＝内科学、「血栓溶解の制御機構に関する研究」。
　須田立雄（すだ・たつお）昭和大名誉教授（６５）＝歯科医学、「ビタミンＤと骨に関する研究」。[2001-03-12-19:00]