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毎日03/21 20:25 ＜インターネット＞個人向け定額制接続を開始　スピードネット
　ソフトバンクと東京電力、米マイクロソフトが一昨年９月に設立したインターネット接続会社「スピードネット」は２１日、ＮＴＴ回線を使わず、東電の光ファイバー網と無線を組み合わせた個人向けの定額制ネット接続サービスを５月から開始すると発表した。設立から１年半でようやく事業化のめどが立った。しかし、ブロードバンド時代に対応した高速サービスは続々登場しており、料金面などで差別化をどう図れるかに注目が集まりそうだ。
　光と無線のサービスは、最大毎秒１・５メガビットで、埼玉県内の一部で開始し、東京都内などに順次拡大する。埼玉県内で昨年９月から半年間の広域エリア実験を行い、品質の高さが実証できたとして、事業化に踏み切ることとなった。また、東電の光ファイバー網を顧客宅まで直接敷設し、最大毎秒１０メガビットの有線接続サービスも今夏から着手する。利用料はいずれも未定で、「市場動向を見極めて決定する」としているが、競争力をもつ料金体系の設定を目指すという。
　同社は、かつてのＮＴＴなどの「高くて遅い」ネット接続に風穴を開けようと、光と無線を使った月額５０００円程度のサービスを昨夏にも開始する計画だった。しかし、通信方式などを巡って３社が対立し、大幅延期となっていた。
　事業化のめどはたったが、ＮＴＴ東・西は先月から、ＡＤＳＬ（非対称デジタル加入者線）を使った最大毎秒１・５メガビットの接続サービスを月額４０５０円で提供し、有線ブロードネットワークスは今月から、同１００メガビットの光接続サービスを月額５８００円で開始した。スピードネット設立当時とネット環境は激変しており、価格、速度両面での一層の努力が求められる。　【宇田川　恵】[2001-03-21-20:25]