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毎日03/23 21:00 ＜放射性物質＞台湾から輸入のスクラップに混入、山口県新南陽市
　文部科学省は２３日、山口県新南陽市の金属くず卸売会社が台湾から輸入したステンレスのスクラップの中に、密度の計測機器用とみられる放射性物質が混入していた、と発表した。すでに日本アイソトープ協会が引き取り、安全に管理している。作業者の被ばくは健康に影響を及ぼさない低いレベルだった。
　問題のスクラップは今月９日、コンテナでこの会社に運び込まれた。会社が放射線量を測定したところ、異常が判明。スクラップの中からステンレスのさやで覆われた円筒形の放射線源（長さ１３ミリ、直径７ミリ）を発見し、社員が鉛容器に入れるとともに、協会に回収を依頼した。
　分析の結果、放射性物質はセシウム１３７で、放射線量は１メートル離れた場所で１時間当たり５００マイクロシーベルトだった。作業に当たった社員は素早く鉛容器に移したことから、被ばく量は大きく見積もっても自然界から１年間に受ける量の２０分の１程度だという。　【金田　健】[2001-03-23-21:00]