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毎日04/03 10:39 １１０億光年、最も遠い超新星発見
　【ワシントン２日＝館林牧子】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は二日、地球から百十億光年離れた場所にある超新星を発見したと発表した。今まで見つかった超新星のうちでは、地球から最も離れた所にあるもので、ＮＡＳＡの研究チームは、この発見で宇宙の膨張を加速させる「暗黒エネルギー」の存在が裏付けられるとしている。
　「１９９７ｆｆ」と名づけられたこの超新星は、ハッブル宇宙望遠鏡が一九九七年に捕らえていたが、発見当時は分析が不十分で、ここまで遠くにあることはわからなかった。　超新星は、巨大な恒星が進化の最終段階で起こす爆発現象。古い超新星の観測から、天体同士が遠ざかる宇宙の膨張速度は、四十億〜八十億年前の時期に加速したと考えられている。最新の宇宙論では、その加速を生み出しているものが「暗黒エネルギー」の反発力とされ、研究チームは、今回の超新星から発する光と赤外線の分析から「宇宙の膨張速度が、特定の時期から加速した証拠を得た」と報告している。[2001-04-03-10:39]