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毎日 04/20 19:05 ＜プルサーマル計画＞原子力委員会が緊急メッセージを発表
　国の原子力委員会（藤家洋一委員長）は２０日、「プルサーマル計画」について原子力関連施設がある福島、新潟、福井、青森県などの地元と同委員会の対話を呼びかける「緊急メッセージ」を発表した。今後、自治体関係者や住民が参加するシンポジウムの開催などを検討する。国内の原子力政策に関し、同委員会が緊急のアピールを行うのは初めてで、計画が難航していることへの危機感の表れといえる。
　同委員会は福島県がプルサーマル実施に強い難色を示した今年２月以降、具体的な対応策を話し合っていた。メッセージでは「原子力政策全般について改めて説明し、理解をいただくための努力が必要だとの思いを強くいたしました」とし、「ご意見ご要望をうかがいながら、ひざを交えて率直な話し合いをして参りたい」と、地元自治体に協力を求めている。
　同委員会が昨年まとめた「原子力の研究開発利用に関する長期計画」は、プルサーマルを「燃料供給の安定性向上の観点から有用」と位置付け、「２０１０年までに１６〜１８基の原発で実施」との目標を掲げている。　【金田　健】[2001-04-20-19:05]