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毎日 04/25 21:00 ＜放射性物質＞法定手順を守らない会社を厳重注意　文部科学省
　文部科学省は２５日、放射性物質を使った作業で法定の手順を守っていなかったとして、東京都三鷹市の電子機器メーカー「アロカ」（會正之社長）に対し、技術・学術政策局長名で、厳重注意した。同様の方法を約２０年間、続けていたが、作業による放射線量は法定限度を下回っており、安全性には問題なかったという。同社は今月４日で作業を中止している。
　同省によると、放射線測定装置や分析装置の有力メーカーでもあるアロカは、自社製品が正しく作動するかを調べる作業を、国の許可を得て本社の屋上で実施。その際、放射性物質であるコバルト６０を鉛製の容器の中から装置に向けて照射するよう定められているのに、容器の外に出して照射していた。また、管理区域（屋上）と外との境界部分の放射線量を測定する作業も怠っていた。
　今月４日の抜き打ち検査で発覚。作業手順書も誤った方法を記していた。累積放射線量（推定）は、最も多かったと見られる２０００年度で年間０・７５ミリシーベルトと、法定の１ミリシーベルトを下回っていた。
　アロカの坂本寿夫取締役は「厳しく受け止めている。この作業は廃止して外部委託し、信頼回復に努力する」と話している。
　【元村有希子】[2001-04-25-21:00]