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毎日04/28 15:10 ＜肌老化＞防止する植物成分２種類を発見　住友林業と三省製薬
　住友林業（本社・東京都新宿区、矢野竜社長）は、三省製薬（本社・福岡県大野城市、陣内凡夫社長）との共同研究で、皮膚の老化を防止する植物成分２種類を発見した。いずれもインドネシアで古くから民間薬の原料に使われる植物から抽出された。植物成分で老化防止が学術的に実証された例は極めて珍しい。同社は今後、成分解明を進めるとともに、今秋をめどに基礎化粧品などとして製品化する予定だ。
　肌の老化防止成分は、マメ科の「モダマ」とキク科の「ヒヒラギギク」から抽出した。いずれもアジア地域に分布する。
　肌が老化する大きな原因は、紫外線による保湿機能の低下や張りの喪失。これら老化現象を引き起こすのが「ヒアルロニダーゼ」という成分だ。
　同社が試験管で実験をしたところ、発見した二つの植物成分がヒアルロニダーゼを抑制する作用を持つことが判明。さらに、マウスの皮膚に二つの植物成分を塗って紫外線を照射する動物実験を実施したところ、成分を塗った場合は、塗らない場合に比べ、しわやたるみができにくいことが分かった。
　研究に当たった同社の大志万浩一研究員は「成分が何であるかはまだ解明されていないが、近年、肌の老化防止で注目されるポリフェノール類を多く含むようだ」と話している。
　植物成分は水に溶けやすいことから、同社は今後、化粧水やファンデーションに二つの成分を添加して販売するという。　【種市　房子】[2001-04-28-15:10]