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読売01/21 03:01 東洋紡、耐熱性高いイオン交換膜で燃料電池に参入

1.キイワード；イオン交換膜
2.関係者；東洋紡
3.概要；　東洋紡は二十日、燃料電池関連事業に参入する方針を明らかにした。クリーンな発電システムとして普及が期待されている燃料電池に使う耐熱性の高い「イオン交換膜」を開発したためで、近く電池メーカーなどにサンプル出荷し、新型の燃料電池を共同開発する考えだ。燃料電池の性能を大きく左右するイオン交換膜は、米デュポン、旭化成、旭硝子などが開発にしのぎを削っており、東洋紡の参入で競争激化に拍車がかかりそうだ。東洋紡が開発したイオン交換膜は、水の電気分解と逆の化学反応を利用して発電する燃料電池の内部で、水素から水素イオンを取り出すための電解質として利用される。従来のイオン交換膜が作動する温度は、セ氏７０―９０度止まりだったが、東洋紡は、耐熱温度が高い「ザイロン」と呼ばれる高分子素材の膜を開発し、作動温度を１２０―１３０度と水の沸点を上回る温度まで高めることに成功した。このイオン交換膜を使えば、電気のほか、発電時に発生する水を蒸気として取り出して暖房用などに利用できるエネルギー効率の高い燃料電池を開発することができる。東洋紡は家庭用やコンビニエンスストアなど小型店舗の自家発電用としても普及させたい考えだ。[2001-01-21-03:01]