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読売03/02 03:04 コンセントから高速ネット、官民共同で実用化実験
　総務省は一日、電力会社や通信会社などと共同で、家庭の電源コンセントから高速インターネット接続を行う実用化実験に今春から取り組むことを明らかにした。技術的に問題がなければ来年中をめどにサービスを解禁する方針。電線によるネット接続は、通常の電話回線の二百倍近い毎秒十メガ・ビット程度の超高速ネットが可能になると言われている。これは光ファイバー並みの速さで、回線敷設などの工事費も安く抑えられるため、有力な通信インフラになると見られている。
　同省はこれまで、電線によるネット接続は短波放送などと同じ周波数帯を利用するため、「電力線から漏れる電波が、既存の放送に影響を及ぼす恐れがある」などの理由から導入に慎重だった。しかし、通信技術の進歩により、こうした問題の解決が可能になってきており、電線ネットは現実味を帯びてきている。電力会社はすでに電線ネットの実験を始めているが、四月にも通信会社や電機メーカーなど十数社が高速接続実験に向けた共同研究組織を立ち上げる予定で、同省はこの実験を全面支援する。
[2001-03-02-03:04]