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読売03/14 11:10 ＜国際収支＞経常黒字５９％減、２カ月連続の減少　１月
　財務省が１４日発表した今年１月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比５９・７％減の２４９６億円となり、２カ月連続で縮小した。貿易収支の黒字額が同８９・９％減の６４８億円と大幅に縮小したのが主な要因。
　１月の平均為替レートは１１７円１０銭で、同１１・４％の円安ドル高。原油価格はドルベースで０・４％下落、円ベースで１０・７％上昇した。
　貿易収支は、米国経済の減速を反映して輸出が同２・９％増の３兆４６７６億円にとどまる一方、輸入は同２４・８％増の３兆４０２７億円と大幅に伸びた。２月に発表された１月の通関ベースの貿易統計では９５３億円の赤字だったが、国際収支ベースでは計上の範囲や時点が異なるため黒字を維持した。
　このほか、サービス収支の赤字幅は同２４・４％増の４９６５億円。この結果、貿易・サービス収支は４３１７億円の赤字となり、１９９７年１月以来４年ぶりの赤字を記録した。一方、所得収支の黒字は、証券取引による黒字幅拡大などで同６２・９％増の７４０６億円を確保し、経常収支を黒字にした。　【高橋　秀郎】[2001-03-14-11:10]