トップページに戻る
DBの部屋に戻る

読売03/14 23:57 発がん物質無毒化の遺伝子発見…筑波大
　たばこなどに含まれる発がん物質を無毒化する生体の働きを「オン」にするスイッチ役の遺伝子を、筑波大学の山本雅之教授らのグループが突き止めた。がんの新たな治療法につながると期待されている。
　喫煙などで発生する発がん物質は、細胞の遺伝子に突然変異を起こして細胞をがん化させている。生体は、遺伝子が傷ついた細胞を自殺させたり、発がん物質が遺伝子を傷つける前に無毒化して、がんの多発を防いでいる。研究チームは、この無毒化にかかわるたんぱく質を活性化させる遺伝子を特定した。この遺伝子が働かないようにしたマウスに発がん物質を投与したところ、正常のマウスに比べがんの発生が一・五倍多くなった。
　山本教授は「この遺伝子の働きを強めるような薬ができれば、人間のがん予防にも役立つ」としている。[2001-03-14-23:57]